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映像クリエイター必見!TBSグループ「THE SEVEN」のVFXプロデューサー・赤羽智史氏がキャリアを振り返る
プロデューサーの森井輝氏に誘われて2022年9月よりTBSグループ「THE SEVEN」に所属した赤羽智史氏。これまでどんなキャリアを歩んできたのか振り返ってもらいながら、今後同社でどんな人と働きたいのか話しました。
フィルム、DIを経てVFXへ進む
赤羽さんはどんな風にキャリアをスタートさせたのですか?
赤羽 最初は当時フィルムの現像所をやっていた株式会社IMAGICA(以下IMAGICA)で映画の技術全般の基礎を学びました。その頃、海外ではフィルムで撮影したものをデジタル化し、色彩調整などをしてからフィルムに戻すDI(デジタル・インターミディエイト)という試みが始まり、日本でDIを立ち上げる際にデジタルの勉強を始めました。
VFXとはどこで出会ったのですか?
赤羽 映画『日本沈没』に関わったとき、監督の樋口真嗣さんたちの仕事を見てVFXに興味を持ちました。当時、CGプロダクションのリンクスデジワークスがIMAGICAと統合することになり、IMAGICAのことを知っていて、映画が好きでCGにも興味がある人材を探していたそうで、たまたま僕が選ばれてVFXに関わるようになりました。
一緒に働くなら実務経験の豊富さよりも、タフさやモチベーションが大事
THE SEVENに誘われたときの心境はいかがでしたか?
赤羽 巨額の予算を使ってグローバルOTTに向けたコンテンツを作り、それを売り先まで含めて僕らがベストと思うパートナーを探せることにすごく魅力を感じました。これまでは決められた予算の中で制作せざるを得なかったのですが、これは完全に新しい試みなので期待しかなかったですね。
以前から海外向けの作品制作に興味はありましたか?
赤羽 今までは目の前の作品を仕上げることに対してがむしゃらになっていたので、どうやって作品が売られていくのかということまで考えが及んでいなかったのが正直なところです。THE SEVENに所属して以降、海外に向けて売っていくことにすごく意識的になりました。
THE SEVENではクリエイターを募集していますが、どんな人と働きたいですか?
赤羽 モチベーションがあって、必死になって仕事に取り組める方と働きたいです。もちろん英語が得意だったり、VFXの経験が豊富だったりすると助かりますが、タフな仕事ではあるので、映画やCGが好きじゃないと難しいと思います。
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赤羽智史氏プロフィール
2002年株式会社IMAGICA入社。2012年よりVFXプロデューサーとして日本映画のフィールドで活動。これまでに「暗殺教室」「ちはやふる」「本能寺ホテル」「今夜ロマンス劇場で」「翔んで埼玉」「コンフィデンスマンJP」「AI崩壊」など多くのヒット映画を担当する。2019年よりフリーランスとして活動後、2022年9月よりTHE SEVEN所属。