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東京ゲームショウのオフィシャルサポーターに大抜擢!TBS宇内梨沙アナウンサーの原点に迫る
TBSの宇内梨沙アナウンサーが、9月21日~24日に開催された「東京ゲームショウ2023」(以下、東京ゲームショウ)のオフィシャルサポーターを務めました。アナウンサーが同イベントのオフィシャルサポーターを務めるのは、今回が初めてです。国内外のゲームファンが集い、4日間で延べ24万人以上が参加しました。
そんな大規模イベントの仕事を終えた宇内さんに、今の心境やこれまでのキャリア、今後の展望などを語っていただきました。
東京ゲームショウは憧れの場所!夢のような4日間を過ごす
先日開催された東京ゲームショウ2023のオフィシャルサポーターのお仕事はいかがでしたか?
宇内 大好きなゲームの世界にどっぷりと浸からせていただいて、とても楽しく過ごせました。ただ、憧れの舞台なのですごく緊張しましたね。ずっと東京ゲームショウのお仕事をしてみたかったんですよ。
オファーがきたときの心境は?
宇内 本当に驚きました。東京ゲームショウオフィシャルサポーターは、ゲーム通で有名な芸能界の方たちが担当してこられていましたし、私は毎年参加しているので、そのポジションがどれほど特別なものかわかっていました。それを自分が任されるなんて…本当に青天の霹靂ですよね。
そもそも私はTBSの社員です。東京ゲームショウは様々な企業・団体が一同に会するイベントなので、一企業に所属する人間にお声がかかるなんて思いもしませんでした。これまでしてきたことが、社内外にちゃんと届いていたんだと実感できて嬉しかったです。発信することは大切だなと思いました。
オフィシャルサポーターとしての仕事内容は?
宇内 まずは、東京ゲームショウの公式番組の出演です。事前番組やオープニング、エンディング番組に出演しました。また、会場で配布される冊子の表紙を担当し、インタビューを受けました。冊子は日本語版と英語版の2種類用意されており、計20万部ありましたが、最終日にはほとんどなくなっていました。英語版が先になくなっていたようなので、海外のゲーマーの方にも届いていたら嬉しいです。
それと、会場内のさまざまなブースを回らせていただき、新作ゲームを試遊させていただきました。一般公開日だと、朝イチに行かなくては注目タイトルの整理券は配布が終了してしまうんです。そんな中、オフィシャルサポーターとして10個以上のゲームを試遊させていただき、本当に楽しくて夢のようでした。
東京ゲームショウを終えて、今どんな心境ですか?
宇内 寂しいですね。高校の体育祭が終わった後のような感覚です。ただ、東京ゲームショウは来年もありますし、新作ゲームの発売も発表されたので、それを楽しみに過ごしたいと思います。
時代の変化に後押しされ、念願のYouTubeチャンネルを開設
宇内さんが運営しているYouTubeチャンネル「うなポンGAMES」は、どんな経緯で始めたのでしょうか?
宇内 実は、入社当初からYouTubeでゲーム実況をしたいと思っていたんです。でも、当時はまだアナウンサーがInstagramを始めたばかりの頃で、あまり積極的にSNSや他メディアで発信していなかったし、YouTubeを始めたことによってテレビを見なくなる人を増やすわけにはいかないので、話が通ることはありませんでした。
ところが、コロナ禍で芸能人の方々が続々とYouTube配信を始めるようになり、その勢いもあって、私が兼務している新規IP開発部 eスポーツ研究所でYouTubeチャンネルを始めようということになりました。これは、先輩や同期、後輩の皆さんが上層部に掛け合ってくれたおかげでもあります。ネット文化を後押ししてくれたのは、コロナが唯一残した恩恵だと感じましたね。
動画の内容はご自身で企画しているのですか?
宇内 そうです。といっても、プレイするタイトルを決めてクリアまで進めるというシンプルなスタイルなので企画要素はそこまで求められません。その分、プレイヤーがおもしろいかどうかにかかってきます。
家で一人でゲームをしているときって、普通は黙ってやりますよね。でも、ゲーム実況でそれだとつまらないから、何かリアクションしなければならない。台本もないですし、ニュース読みやプレゼンとは違って、人柄が全部出てしまう。誰かの真似をしようとしてどうにかなるものではありません。それに、見ていて気持ち良くないと見られません。かといって常にご機嫌で楽しそうに過ごすのはなかなか難しい…だから、ナチュラルにそれができて、視聴者を楽しませるゲーム実況者の方たちは本当にすごいと思います。
どれくらいのペースで収録していますか?
宇内 今は月3回ずつ収録と生配信をしています。生配信では、見せ場を作れるようにしたいので、難易度の高いアクションゲームを選んでいます。すでにそのゲームをクリアしている人たちがアドバイスをくれたりと、コミュニケーションをとりながらやっているのですごく楽しいですね。
TBSはTBS GAMESを立ち上げ、ゲームの方向に舵を切ろうとしています。今のTBSのムードについてどう思いますか?
宇内 入社当初は全く考えられなかったですね。私はテレビ局だと思って入社しているので、まさかゲーム開発にまで触手を伸ばすなんて思いもしませんでした。
私自身、ゲーム開発に関わったことはありませんが、たくさんのゲームをプレイしてきた経験があるので、どんなゲームがおもしろいのか、自分なりの感覚はあります。もしベータ版などをテストプレイさせてもらえるなら、一人のゲーマーとして意見をお伝えしたり、私にできることがあれば力になりたいです。テレビ局として作るにふさわしい、みんなが楽しめるゲームができたらいいなと思います。
ゲーマーとしての認知が広まったのは、TBSラジオのおかげ
これだけゲームがお好きなら、ゲーム会社への就職を考えたことはないのですか?
宇内 ありましたね。漠然とした憧れとして高校生の頃、ゲーム開発をしてみたいと思っていました。ただ、調べてみるとどうやらプログラミングの知識が必要で、そのために理系の学部に進学した方が良いことがわかり、生粋の文系なので諦めてしまいました。
大学では美術史学を専攻されていました。そこからアナウンサーになろうと思ったのはなぜですか?
宇内 大学での専攻は、大学受験のときに世界史を選択して、美術史がおもしろかったというくらいであまり深くは考えていませんでした。アナウンサーになろうと思ったのは、テレビ番組に声をかけてもらったことがきっかけで、それから出演するようになり、アナウンサーの方々の仕事ぶりを見ているうちに、憧れるようになりました。
TBSに入ってよかったと思うのは、どんなところですか?
宇内 TBSにはラジオがあることですね。東京ゲームショウのオフィシャルサポーターのお声がかかるほど、ゲーマーとしての認知が広まったのは、ラジオのおかげなんです。入社当初、私がゲームを好きだと嗅ぎつけたTBSラジオのスタッフさんが声をかけてくれて、ラジオでゲームについて話す機会がありました。そこから私がゲームを好きだということが徐々に広まって、コロナ禍でYouTubeを始められたり、テレビでも私のゲーマーとしての一面を求められたりするようになって今に至るので、ラジオには本当に感謝しています。
また、今担当している『アフター6ジャンクション2』はカルチャー全般を取り上げる番組なので、ゲームとの相性も良いんですよ。ゲーマーの方も番組を聴いてくださるようになって、ゲーマーとしての私を求めてもらえていると実感できる場所でもあります。
一方、テレビでは、オリンピックや世界陸上、WBCなど世界的なスポーツイベントに関われたり、エンタメ業界のど真ん中で日常では触れることのない刺激を味わえたり、想像を超える経験ができます。
だから、テレビとラジオの両方があるTBSに入ってよかったと思います。
今後、どんなアナウンサーになりたいですか?
宇内 今、BS-TBSで放送中の『Bizスクエア』という経済番組のお仕事が一番やりがいを感じているので、ゆくゆくは経済番組のメインを務められるようになりたいです。番組を担当した当初は経済に馴染みがなく、打ち合わせも何を話しているかわからない状態でしたが、知れば知るほどおもしろく感じるようになりました。
ゲーム業界も経済と密接に関わっているので、番組では東京ゲームショウについても毎年取り上げています。これからも自分が好きな「ゲーム」を中心に、アナウンサーとしての仕事がどんどん枝分かれしていけばいいなと思っています。
宇内梨沙
2015年TBSテレビ入社。現在担当している番組は『アッコにおまかせ!』、『ひるおび』(水・金)、『Bizスクエア』、TBSラジオ『アフター6ジャンクション2』(水曜パートナー)、YouTubeチャンネル『うなポンGAMES』など。
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