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『今際の国のアリス』プロデューサー森井輝氏から学ぶ、映像業界で夢を叶えるためのヒント

「THE SEVEN」の森井輝氏は株式会社ロボット(以下ロボット)に所属して数々のヒット作に携わり、独立後も多くの話題作を生み出したヒットメーカーです。これまでのキャリアを振り返り、映像業界を目指す人へに向けてヒントを話してくれました。

「THE SEVEN」オフィス
「THE SEVEN」オフィス

映画を作るのは監督だけではないと気づき、プロデューサーの道へ

森井さんがプロデューサーを目指した理由を教えてください。

森井 僕は「映画を作るなら監督だ」と思って映像の学校へ行き、映像業界に入りましたが、とあるプロダクションのプロデューサーが監督と一緒に脚本作りやキャスティングなど全てを手掛けているのを見て、これだ!と思いました。

ロボットから独立したのはなぜですか?

森井 もっとバンバン作品を作って10年後には世界で人気のプロデューサーになっていたかったからです。家庭もあるし、年齢的にもリスクを考えましたが、まだやり足りていないし、まだ頑張れるな、と思って腹をくくりました。今はその理想に向かっている最中です。

作品のファンの方からの反応で特に嬉しかったことは何ですか?

森井 東日本大震災の被災者の方から「避難所であなたの映画を観ている間は自分の状況を忘れられた」と言われたことがあります。時間を忘れるほど没頭させられるのは、エンタメにしかできないことだと思いました。


映像業界を目指すなら、まずは理想のビジョンを持つこと

映像業界を志す人がやっておくべきことを教えてください。

森井 自分がどうなりたいのか決めておくことです。「映像をやりたいけど、何をやりたいのかわからない」という人は多いのですが、どんな「自分」になりたいか明確なビジョンがあった方が進むべき道がわかるし、早く夢に近付けます。

実際、僕は自分がやりたいのはプロデューサーだと気付いたので、他の人より早くプロデューサーになったと思います。下積み時代も「スタッフが汚いスリッパを履いて嫌な気分になったら何か画に影響するかもな」という風に、「自分が目指す仕事のため」と思うことができたので苦にならなかったです。

THE SEVENではクリエイターを募集していますが、どんな人と働きたいですか?

森井 僕と思考が全く違う人ですね。例えば、壮大なラブストーリーを作る人とか。脚本家なら複数でやることを厭わない方、オーダーを受け、書き分けられる技術がある方だとやりやすいと思います。

 

森井輝氏プロフィール
1995年「幻の光」を皮切りに「キッズ・リターン」「血と骨」など多くの映画制作に従事。2009年株式会社ロボットに入社し「海猿」「MOZU」など数々のシリーズヒットコンテンツをプロデュースする。2020年には自ら企画した「今際の国のアリス」が全世界配信され、日本以外にも韓国・タイ・フランス・ドイツほか多くの国で視聴回数TOP10入りを果たす。独立し株式会社PlusOneEntertainmentを立ち上げ後も「今際の国のアリスSeason2」「幽遊白書」「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと」など話題作を手掛ける日本有数のヒットメーカーである。2022年8月よりTHE SEVEN所属。

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