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日本発の世界的ヒット作は作れる!TBSグループ「THE SEVEN」の森井輝氏が『今際の国のアリス』で実感したヒットの極意

Netflixドラマ『今際の国のアリス』は、シーズン2の公開後、日本発作品の最高視聴数を記録。米国、フランス、ブラジルなど90カ国でTOP10入りし、うち9カ国で首位を獲得しました。同作を手掛けたTHE SEVENの森井輝プロデューサーから、世界へ向けたヒット作を生み出した背景を聞いてきました。

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『今際の国のアリス』のヒットは日本人の勤勉さが鍵だった

『今際の国のアリス』の反響はいかがですか?

森井 「日本でも世界的ヒット作を作れるじゃん」という声が多数寄せられました。ハリウッドのCG会社からは「あなたたちがCG予算を抑えるために現場で丁寧に撮影したものが、ハリウッドの技術と合わさると、マーベルやDCよりもクオリティが高い」と言われ、細かいことでも真面目にコツコツ行う日本人の勤勉さは無駄じゃなかったと感じました。

また、『今際の国のアリス』は海外に向けた作品でもあったので、シーズン1の実績を買ってTHE SEVENからお声がかかったのだと理解しています。菅井社長と面談したとき、こんなことあるのかなというくらい自分の理想に近いことをおっしゃっていただいたので、非常に嬉しかったです。

左から森井プロデューサー、赤羽智史VFXプロデューサー、菅井龍夫CEO

同作が世界的にヒットした理由はズバリ何でしょうか?

森井 日常が突然異世界に変わったり、生と死を突きつけられたりと、人種が違っても感情移入しやすいところかなと思います。例えば、渋谷が無人になるシーンがあるのですが、それがタイムズスクエアの前など自分の国に置き換えられやすいだろうなと。企画書の段階でも、そう思って作っていました。

目標はスタッフ全員が世界水準の仕事をすること

以前から世界に向けたヒット作を作る自信はありましたか?

森井 根拠のない自信はありましたが、『今際の国のアリス』を機に確信になりましたね。ハリウッドのCG会社や視聴者が日本の作品を認めてくれたから、僕が作品を作らなくても、海外から日本の会社にオファーがいく可能性があります。『今際の国のアリス』はその実績作りの第一歩となりました。僕も含め、キャストやスタッフ全員が世界水準で仕事をできることを目指しています。

作品を楽しみにしている方に向けて意気込みをお願いします。

森井 初めから海外に向けて作ることはこれまであまりなかったですが、僕らもできるということをお客さんに見せていきたいです。それによってカメラマンや俳優など、映像業界を目指す人が増えてほしいですね。


森井輝さんプロフィール
1995年「幻の光」を皮切りに「キッズ・リターン」「血と骨」など多くの映画制作に従事。2009年株式会社ロボットに入社し「海猿」「MOZU」など数々のシリーズヒットコンテンツをプロデュースする。2020年には自ら企画した「今際の国のアリス」が全世界配信され、日本以外にも韓国・タイ・フランス・ドイツほか多くの国で視聴回数TOP10入りを果たす。独立し株式会社PlusOneEntertainmentを立ち上げ後も「今際の国のアリスSeason2」「幽遊白書」「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと」など話題作を手掛ける日本有数のヒットメーカーである。2022年8月よりTHE SEVEN所属。
 

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