• CHALLENGE REPORT

TBSが世界初の‟水素中継車”を導入

トヨタ自動車とのタッグで世界初の試み

TBSグループでは、脱炭素社会の実現を目指す取り組みの一環として、世界初(※1)となる「水素を使って発電する燃料電池中継車(以下、水素中継車)」を導入します。走行時にCO2を排出しない水素中継車は、TBSのSDGsプロジェクトにちなんで「地球を笑顔にするくるま」のニックネームが付けられ、来年からスポーツ中継など様々な現場で活躍する予定です。

TBSでは既存の中継車(ガソリン車)を更新するにあたって環境に配慮した車の導入を検討。その結果、中継車のように重量が重く、走行距離が長い車両については、現状では水素エネルギーを利用した車が適しているとの判断に至りました。

環境性能と低騒音・低振動を実現

環境省の「脱炭素社会構築に向けた再エネ等由来水素活用推進事業」にも採択されたこのプロジェクトは、TBSが2020年秋にSDGsキャンペーン「地球を笑顔にするWEEK」をスタートして以来、パートナー企業として共にSDGsの推進を行ってきたトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)とタッグを組んで行っています。マイクロバス「コースター」をベースに、動力源には「MIRAI」に搭載されているFCスタック(水素を使って発電する燃料電池)を採用し、走行時にCO2や大気汚染物質を排出しない優れた環境性能と、低騒音・低振動を実現しました。

中継車はロードレースなど、スポーツ関連の放送に活用される機会が多いことから、選手や観客の皆さまに与える環境ストレスの軽減が期待されます。また、大規模災害発生時などに被災地で電力供給を行うことも視野に入れています。

デザインは街で見かけた人々が‟水素で走る車”について知るきっかけになることを願って、ベースの鮮やかな青に加え、雫や気泡をモチーフにクリーンなエネルギーである水素を表現。「地球を笑顔にするくるま」のロゴを大きくあしらった、親しみやすく、目を引くものとなっています。

イベントでMIRAIのカットボディを展示

11月3日(木・祝)から6日(日)まで、地球温暖化と気候変動をテーマに赤坂・サカス広場とその周辺で開催されるイベント「地球を笑顔にする広場」では、トヨタの協力でMIRAIのカットボディ(※2)を展示。水素エネルギーや燃料電池の仕組みについて楽しく学べると同時に、MIRAIのミニカーを水素で走らせるワークショップも予定されています(※3)。また、来場者にはTBSの水素中継車「地球を笑顔にするくるま」のミニチュアクラフトカーが作れるクラフトシートをプレゼントします(※4)。

TBSグループでは、2023年度に本社であるTBS放送センター、赤坂サカス文化施設、TBS緑山スタジオの主要3施設のカーボンニュートラルを達成することを公表するなど、脱炭素社会の実現に向けて積極的に貢献していく姿勢を明らかにしています。今回の水素中継車の導入も、CO2排出削減に向けた取り組みの一環として進めているものです。

10月31日(月)~11月6日(日)には「地球を笑顔にするWEEK」の第5弾を実施。引き続き多様なメディアを有するコンテンツ企業としての発信力を活かして、SDGsが掲げる様々な社会課題の解決に貢献してまいります。

(※1) 2022年10月・当社調べ
(※2) 車体を縦に切って、構造をわかりやすく示すボディシェルのこと。
(※3) ワークショップの参加枠には限りがあります。詳しくは下記「地球を笑顔にする広場」のHPまで。
(※4) クラフトシートの配布は先着順で、各日の予定配布数には限りがありますので、予めご了承ください。

TBSサステナビリティサイトの特設ページからもダウンロードが可能です。
https://www.tbs.co.jp/TBS_sustainability/relay_vehicle/

本サイトは画面を縦向きにしてお楽しみください。