- CHALLENGE REPORT
BS-TBS開局25周年記念「大感謝祭」を赤坂で開催!『吉田類の酒場放浪記』や『町中華で飲ろうぜ』など人気番組トークショー&フードフェスで「ありがとう」を伝える

2025年12月5日(金)・6日(土)・7日(日)の3日間、TBS赤坂BLITZスタジオにて、BS-TBSの開局25周年を記念した体験型イベント「おかげさまで25周年 BS-TBS大感謝祭! ~赤坂で乾杯しよう~」が開催されます。『吉田類の酒場放浪記』や『町中華で飲ろうぜ』をはじめとする数多くの人気番組の世界観を「食と体験」で楽しめるイベントです。
会場では、番組とコラボした飲食屋台や、展示、フォトスポット、グッズ販売ブースなどを展開するほか、人気番組の出演者によるトークショー・トークセッション、『カンニング竹山の昼酒は人生の味。』の公開収録を予定。さらにスペシャルイベントとして映画『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督と出演者によるトークショーも決定しました。(※チケットの販売は、TBSチケット・こちらから)
BS-TBSの事業部が中心となって企画・運営を進めるこのイベントについて、同部署に所属する有我健と黒木彩香に話を聞きました。
開局25周年の節目は、皆で楽しめる「お祭り」に

まずは、今回のイベントを立ち上げた経緯を教えてください。
有我 BS-TBSは、2000年の開局から2025年12月1日で25周年を迎えます。これまでも10周年、15周年、20周年といった節目には、特別番組やドラマの制作、イベントなどを企画してきました。四半世紀という大きな節目を迎える今回も、ドラマや紀行、スポーツをはじめ、さまざまなジャンルの25周年特別番組をお届けする予定です。
さらに、これまでBS-TBSを長年支えてくださった視聴者やスポンサーをはじめとする関係各所の皆さまに「感謝」を伝える時間や場所をお届けしたいという思いがイベントの企画立案のきっかけとなりました。
黒木 通常のイベントは事業部のみで動くことが多いですが、今回は25周年という節目の年なので、編成や営業、PRなどさまざまな部署のメンバーが集い、十数名で企画・準備を進めています。少人数での運営のため、全体を通して一緒に作業している状況です。
その中で有我さんはイベント全体に目を向けるポジションで、私はトークイベントをメインに担当しています。
イベントに向けて、準備はいつ頃から動き始めましたか?また、イベントの内容はどのように決めていったのでしょうか。
黒木 準備が始まったのは、2025年9月頃です。ご存じの通り、BS-TBSは『吉田類の酒場放浪記』や『町中華で飲ろうぜ』といった食とお酒に関する番組が非常に多いため、これらの番組を体感できるような「飲食」の要素を取り入れたいという流れから、自然とフードフェス形式が良いのではないかという結論に至りました。
特に人気の番組から出演者の方にご参加いただくことで、ファンの方々に喜んでいただきたいという思いもありました。そこで、『吉田類の酒場放浪記』と『おんな酒場放浪記』、『町中華で飲ろうぜ』のトークショーに加え、『報道1930』のトークセッションを行うほか、『カンニング竹山の昼酒は人生の味。』では公開収録を兼ねたトークショーを実施することを決定。
これまでの周年と同様に、特番などの単発番組も放送しますが、今回は「ファンの皆様に番組を体験していただける場を作ろう」とイベント開催という流れになりました。
トークショーは、どんな内容を予定していますか?
黒木 内容は鋭意企画中ですが、『吉田類の酒場放浪記』に関してはこの一年を振り返るような内容になるかと思います。
『町中華で飲ろうぜ』は、玉袋筋太郎さん、樋口日奈さん、坂ノ上茜さん、外山惠理TBSアナウンサーが登壇します。番組としては、2023年に東京・豊洲で開催した「町中華フェス」以来のイベントとなり、玉さんと番組OGの坂ノ上さん、当時はまだ出演されていなかった樋口さんも参加されるため、3人がどんなトークを繰り広げてくれるのか期待です。
また、『おんな酒場放浪記』はあまりイベントを行ったことがないので、初回から出演していただいている倉本康子さんに加え、寺澤ひろみさん、日比麻音子TBSアナウンサーとで改めて番組の歴史を振り返っていただくような内容になるかと思います。
有我 『報道1930』のトークセッションには、番組MCの松原耕二さんに加え、宮本亞門さんにゲスト出演していただきます。詳しい内容は調整中ですが、お二人の原点であるアメリカ・ニューヨークでの思い出や、結びつきの強い沖縄について語っていただくなどを予定しており、ここでしか見ることができない2ショットによる特別な時間になります。
『カンニング竹山の昼酒は人生の味。』は公開収録を行います。今年2025年の4月からレギュラー放送が始まったこの番組。昼から飲める酒場を求めて竹山さんが全国を巡り、その土地ならではの酒とさかなに舌鼓を打ちながら、酒場で出会った方の人生を聞くドキュメンタリーで、今回はスペシャルゲストにさまぁ~ずの三村マサカズさんをお迎えする予定です。
さらにスペシャルイベントとして、日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した映画『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督と出演者によるトークショーも決定しました。映画制作の裏側と、BS放送の魅力を語っていただく予定です。
同時開催されるフードフェスは、どのように行われるのでしょうか。
黒木 フードフェスも、トークイベントなどを行うTBS赤坂BLITZスタジオで行います。限られた時間内で多くの人に楽しんでいただくために、チケット制にしました。
会場には、両サイドに屋台が並ぶ予定です。冬なので、暖かい室内でゆっくり楽しんでいただけると思います。
有我 屋台は番組コラボの形をとり、メニューは番組に関連があるものなどを用意し、他のフードフェスにはない体験ができます。
例えば、『サンド伊達のコロッケあがってます』の屋台では、ローソン様とコラボレーションし、2025年4月に販売した「サンド伊達のコロッケあがってます コラボ ポテトコロッケ」を3日間限定で復活販売する予定です(※コロッケの詳細や番組については、こちら)。
『町中華で飲ろうぜ』の屋台では、番組で何度も訪れた「紫金飯店」さん(東京・原宿)に出店していただきます。これは「町中華フェス」に出ていただいたご縁がきっかけで、今回の出店につながりました。看板メニューの餃子などが食べられる予定です。
黒木 BS-TBSの2026年1月期ドラマ『ゲームチェンジ』のコラボ屋台では、お米農家のストーリーにちなんでおにぎりを出す予定です。イベントの翌月からドラマがスタートするので、良いPRになることを期待しています。
ほかにも、『吉田類の酒場放浪記』で吉田さんが訪れた「まるしげ 夢葉家」さん(東京・赤坂)とのコラボメニューも現在準備中です。
ほかに、イベント開催期間に予定していることはありますか?
黒木 TBS赤坂BLITZスタジオのホワイエスペースでは、ARのフォトスポットを設置する予定です。こちらは入場無料なので、チケットをお持ちでない方もぜひお立ち寄りください。

TBSグループ全面協力のもと、BS-TBSらしいイベントに
イベントの準備は、具体的にどんなことをされているのでしょうか。
有我 今回のイベントは、TBSグループ各社に多大な協力をいただいています。スタジオの使用から、キッチンカーやフードの手配、すてきな美術セット、技術、チケット販売など、各社のご協力がなければ実現できませんでした。そんな各社との調整ごとをはじめ、協賛社セールスをしている営業とプラン立案、番組が過去に取材したお店の出店交渉、チケット販売における計画の立案など、作業範囲は多岐にわたります。
黒木 チケットの販売期間が決まったら番組内でイベントを告知するため、編成やPRと連携してオンエア内で出す文言を考えたり、告知を画面に出すデザインを作ってもらったりといった作業も行いました。
それと、トークショーを行う番組とのやりとりも行っています。番組それぞれに思いがあるので、番組が主体で動くものもあれば、プロデューサーに確認しながらこちらでイベントの台本を作っているものもあります。
どんなところに苦労されていますか?
有我 個人的なことですが、これまでイベントに中心的な関わりをしたことがなく、やることなすこと全てが初めての経験となり、全てに苦労しています。「キッチンカーの電力が…、店舗の原材料費が…、什器がこれだと…、音響が…」と頭の中が大混乱の毎日です。こんなにもすることが多いのかと驚く一方で、社内外の多くのスタッフが支えてくださっていて、それに助けられています。
また、肝心のチケット販売も毎日ドキドキです。当然すべてのイベントが完売、満席となることを目指していますが、全てが思い通りにならないこともあり、こちらも頭を悩ませています。

黒木 BS-TBSの25周年を記念するイベントではありますが、「おめでたいでしょ?」と押し付けるようなものにはしたくありません。「ご来場いただくファンの方々に限られた時間の中で心から楽しんで満足して帰っていただく」にはどうしたらいいかという点は、集客以上に難しさを感じています。いかにファンの方々に満足してもらえるかという点で、関係者の考え全てを取り入れることは難しく、このバランスをどう取るか試行錯誤しています。
ただ、10周年のときは私は入社して間もなく、20周年のときは営業に異動したばかりで、これまでは周年行事にあまり関わる機会がなかったため、25周年という節目でイベントに関わることになり身が引き締まる思いです。
さらに若い社員がPRなどで積極的に関わってくれていることが、非常に心強いです。会社全体でイベントを盛り上げようと頑張っている後輩たちの姿を見ると、自分も頑張らなくてはという気持ちになります。
BS-TBSはこれまでも「町中華フェス」などいろいろなイベントを行っています。これまでの反響を踏まえ、意気込みを教えてください。
黒木 この数年、実際に番組を体感できる場作りを意識してイベントを行ってきました。BS-TBSらしい、独自の路線かなと思います。
「町中華フェス」は予想を超える多くのお客様にご来場いただきました。ただ準備の都合で飲食メニューに関してたくさんの数を用意することが難しく、「せっかく来たのになかなか食べられない」という状況ができてしまいました。
一方、番組収録も行ったので番組ファンの方々にはとても喜ばれていたようです。生で玉袋筋太郎さんを見られたことにも感激してくださっていました。開催前はここまで集客できるとは正直思っていませんでしたが、コアなファンがしっかりと番組を見て、実際にイベントに足を運んでくれるという確かな手応えを感じました。
また、2025年3月には「『吉田類の酒場放浪記』~酒は愛!ファンと乾杯 春の感謝祭~」というイベントをホテルで開催しました。こちらはコース料理と飲み放題付きでイベントとしては高額なチケットだったにもかかわらず、販売開始からわずか1日半ほどで完売。当日はとても盛り上がり、アンケートでも「また開催してほしい」という要望がたくさんありました。
開催側としては、イベント前は毎回不安になるものの、熱心なコアファンの方々がイベントを待っていてくださるので、イベントを実施する意義や、しっかりと反響をいただけることを実感しています。今回も、開催前の今は心配している部分もありますが、当日に向けて、皆で力を合わせて頑張りたいと思います。

最後に、イベントを楽しみにしている来場者への方のメッセージをお願いします。
有我 今回ご来場いただく方の多くは、日頃から番組を視聴して応援していただいている方だと思います。番組と視聴者の皆さまがリアルにつながる、数少ない貴重な機会になると思いますので、ご期待に応えられる企画内容にしていきます。
また、このようなフードイベントは、グルメ番組を多く揃えるBS-TBSにしかできない、ここにしかない特別な時間となります。番組ファンの方はもちろんですが、これまで番組を見たことがない方、BS-TBSをよく知らない方でも、これをきっかけにつながり、BS-TBSの魅力が発信されると嬉しい限りです。
黒木 フードフェスは出演者がいない時間帯もお楽しみいただけるところが魅力の一つです。番組とのコラボメニューや、番組で登場したメニューを実際に味わえる機会でもあるので、ふらっと立ち寄って、飲んで食べていただくだけでも十分に楽しんでいただけると思います。特定の番組を目当てに来られる方も、他のグルメ番組とのコラボブースをきっかけに、新たな番組を知っていただければ嬉しいです。お好きな番組だけでなく、いろいろなブースを巡って、イベント全体を楽しんでください。
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有我健
2013年、BS-TBSに中途入社。営業部で外勤として番組CM枠のセールスやスポンサー一社提供番組などを担当。その後、編成部、制作部へと異動し、『町中華で飲ろうぜ』、ドラマでは『サワコ~それは、果てなき復讐』(2022年)、『夫婦の秘密』(2024年)、『すぱいす。』(2025年)などのプロデュースを担当。現在は、事業局事業部に所属。
黒木彩香
2012年、BS-TBS入社。編成部、制作部、報道部、TBSテレビへの出向、BS-TBSに帰任して編成部、マーケティング部、営業部を経て、現在は事業局事業部所属。
2026年1月期は、中沢元紀主演のドラマ『ゲームチェンジ』〈2026年1月8日(木)スタート 毎週木曜よる11:00~11:30〉でプロデューサーを務める。また、2026年1月27日(火)開催のコンサートイベント『All That Music~あなたに贈るラブソング~』でもイベントプロデューサーを務める。
