• People

報道×アパレルの異色コラボが実現!NEWS DIG・豊田和真の挑戦

TBS NEWS DIG Powered by JNNはTBS系JNN28局のニュースをまとめて扱うニュースメディア。立ち上げ4ヶ月で1億PVを記録したり、アプリ版をリリースしたりと注目を集めています。

最近では、アパレルブランド「CHARI&CO」とコラボするなどニュースメディアの枠を超えた取り組みも話題に。コンテンツ企画を担当する報道局の豊田和真は、どんな思いがあるのでしょうか。

NewsPicksへ出向 地上波とデジタルコンテンツの違いを学ぶ

入社からNEWS DIGに関わるまでの経歴を教えてください。

豊田 2011年に入社して、最初の2年間はドラマ制作部に配属されました。3年目に報道局へ異動しました。「Nスタ」でディレクターを4年間担当し、並行して、選挙特番など多くの番組を経験させてもらいました。そこで南部先輩や赤川先輩との交流が始まりました。

NEWS DIG運営チームの一部 左から 豊田和真、南部諒生、赤川史帆
NEWS DIG運営チームの一部 左から 豊田和真、南部諒生、赤川史帆

その後、経済部に異動して通信・ITの担当記者を3年間やり、NewsPicksという会社に1年間出向しました。そこでは『WEEKLY OCHIAI』や「NewsPicks NOW!」という番組の動画制作などをしていました。
今はデジタル編集部でTBS NEWS DIGの編集長・デスク業務や、週1回配信しているオリジナル番組などを制作しています。

テレビとウェブの両方を経験して、どんな違いを感じましたか?デジタル編集部の業務はテレビでの経験が活かされているのでしょうか。

豊田 コンテンツの考え方が違うと思います。どちらかというと、今の業務はNewsPicksでの経験が活きています。デジタルコンテンツの中身は、多くの人に刺さるような、マス向けの内容にはしていません。

地上波では、わかりやすくニュースを伝えることを求められますが、デジタルコンテンツの場合、視聴者は能動的に、検索して情報にアクセスする方が多いので、コンテンツも、より深い情報を伝える内容にしています。

例えば、TBS NEWS DIGのオリジナル番組「経済の話で困った時に見るやつ」では、日銀の金融政策決定会合や不動産市況などを取り上げて、約1時間、専門家と深掘りするような形で、配信しています。

また、どのテーマにどれだけ需要があるか、全部データでわかるのもデジタルの強みだと思います。サムネイルやタイトルも数字を見ながら、最適解を常に探っています。

コミックDIGでは勝ちパターンを模索中

豊田和真

NEWS DIGではどんな記事を作成していますか?

豊田 Nスタやnews23など番組内のニュースをテキスト化した放送由来の記事と、一から取材して作る特集記事の2種類があります。特集記事では「子どもの体験格差」や「黄砂の“正体”と気を付けるべきこと」など、幅広いテーマで展開しています。こういった特集記事や地上波で放送したニュースの記事などあわせると、NEWS DIGでは1日にTBSだけで、100本以上の記事を公開しています。

オリジナルコンテンツの一つとしてコミックDIGがありますね。

豊田 コミックDIGはニュースに興味がない人にリーチするために始めた企画です。漫画化する内容は報道局の調査報道ユニットというチームと相談しながら決めて、MUGENUPという会社に制作を依頼しています。ニュースをもっと身近に、楽しめるコンテンツとして、コミックDIGを育てていきたいと考えています。

今後の戦略はどう考えていますか?

豊田 NEWS DIGに直接マンガを見に来るユーザーは残念ながらほとんどいないので、まずは″マンガコンテンツがある″と認知されるために、マンガを動画化して、SNS展開などにも力を入れていきたいと考えています。
まだはじまったばかりで、コンテンツ数も少なく、使えるリソースも限られているので、勝ちパターンを見つけるために手を動かす時期かもしれません。

CHARI&COとのコラボで若年ユーザーの獲得を期待

アパレルブランド「CHARI&CO」とのコラボ商品
アパレルブランド「CHARI&CO」とのコラボ商品

NEWS DIGはニューヨーク発のアパレルブランド「CHARI&CO」とコラボすると聞きました。その経緯は?

豊田 CHARI&COとはドキュメンタリーで取材したアーティストさん経由で知り合いました。

TBS NEWS DIGをローンチしてすぐの頃に、放送業界初となる「緊急地震速報(予報)」を実装していることや、防災コンテンツが充実していることなどをお伝えする中で、ユーザーの命を守るための考えや思いに、CHARI&COも共感していただき、コラボが実現しました。

商品も、動きやすさを考えた型や、リフレクタータグなど、十二分なスペックになっていると思います。是非、商品を手にとって報道とファッションの融合プロジェクトを感じてもらいたいです。

コラボによってどんな効果を期待していますか?

豊田 大手セレクトショップや全国の取り扱いのあるセレクトショップにTBS NEWS DIGのロゴが入ったコラボ商品が並ぶことで、ファッションからニュースを知る、新たな入り口になることを期待しています。

CHARI&COは、特に、10~20代の層に支持されているブランドだと思います。今回のコラボをきっかけに、TBS NEWS DIGとの接点が生まれ、アプリダウンロードに繋がると嬉しいです。

2月末には展示会もありました。いかがでしたか?

豊田 実際にサンプル商品を手に取ることで、素材の質感や着用感など確認することが出来ました。着心地抜群の生地感でした。また、各大手セレクトショップのバイヤーさまより多くのオーダーをいただき、各メディアの反応も良かったと聞いており、安心しました。

CHARI&COとのコラボ商品はいつ頃発売ですか?

豊田 2023年9月中旬から下旬に発売予定です。

コミックDIGやCHARI&COとのコラボなど、ニュースサイトの枠を超えた取り組みをされていますね。

豊田 もちろん、なんでもOKということではありませんが、やってみたいと提案したことに対して、チャレンジさせてくれる環境だと思います。挑戦する側としてはすごくやりがいがありますし、背中を押してくれるのは嬉しいです。前向きな空気感があるのは、会社の魅力だと思います。

■TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://newsdig.tbs.co.jp/

豊田和真
2011年入社、報道局デジタル編集部「TBS NEWS DIG」担当。ドラマ現場を担当後、報道局へ。Nスタでディレクター、経済部で記者を経験し、NewsPicksへ1年間出向。その後、デジタル編集部へ。他、特番多数。

本サイトは画面を縦向きにしてお楽しみください。