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ついにTBSがサウナイベント「赤坂サウナ祭り」を初開催!サウナプロジェクトを立ち上げた渡辺泰生の野望
3月18日から赤坂サカス Sacas広場で都市型屋外サウナフェス「赤坂サウナ祭り」が始まります。関東初上陸となるサバス(路線バスを改造したサウナ)などユニークなサウナカーを楽しめるイベントです。サウナイベントを開催するのはTBSにとって初の試みということもあり、社内外から注目を集めています。
このプロジェクトを立ち上げたのは、TBS情報制作局の渡辺泰生。イベント開催に向けて熱い想いを語りました。
「赤坂にサウナが少なすぎる!」という想いでビジネスチャレンジに挑戦
「赤坂サウナ祭り」はTBSの社内新規事業提案制度「TBSグループビジネスチャレンジ」で採択されたプロジェクトです。まずはビジネスチャレンジに挑戦した理由を教えてください。
渡辺 僕はサウナが好きでよく行っていますが、赤坂にはサウナの数があまりにも少なすぎるので、自分たちで作ろうと思ったのがきっかけです。昔は赤坂にもいくつかありましたが、数年前まではセンチュリオンホテルグランドしかなくて、しかもそこはいつも超満員でした。
それでちょうどその頃、赤坂エンターテイメント・シティ計画の話が出てきたので、一個くらいサウナを作ってもいいだろうと思い、2019年度のビジネスチャレンジで企画を出しました。当時からビジネスマンを中心にサウナブームがじわじわきていて、潜在的なポテンシャルはすごくあると思っていました。
出したのはどんな企画ですか?
渡辺 本来の企画趣旨は、TBSのエンタメを取り入れたサウナ施設を作りたいという壮大なチャレンジでした。サウナそのものも魅力的ですが、サ飯(サウナの後に食べるご飯のこと)や、地方のサウナにあるカラオケなども楽しみの一つで、サウナはエンタメと親和性が高いんです。
例えばサ飯だったら「人生最高レストラン」で出てきた料理をメニューに取り入れたTBSレストランを作ったり、「逃げ恥」のセットで食事できたり、カラオケだったらベストテンのセットで歌えるようにしたり…というのを最初の企画書に盛り込みました。これを実現するにはビルが1棟必要なので、サウナビルを作りたいんですよね。
その企画が採択されて、今回のイベントにつながるんですね。
渡辺 採択されたといっても、いきなりサウナ施設を作りましょうというわけではなく、サカス広場でイベントをできる権利を得たんです。実はビジネスチャレンジに取り組める期限は1年で、2020年4月から2021年の3月までの間しか活動できないんですよ。本当は2021年3月にイベントをやろうとしていて、12月に立ち上げまでやりましたが、ちょうどコロナ第2波の時期だったので断念せざるを得ませんでした。プロジェクト自体は終わりましたが、諦めきれなかったので、水面下で話を進め今回のイベント開催に至ります。
社内で放送事業以外のことにチャレンジするのはすごく良いことなので、一度通った立場として形に残したいという気持ちがありました。今後ビジネスチャレンジに挑戦しようとする人たちの励みになればいいなと思います。
サウナビル設立に向けて実際に動いていますか?
渡辺 全く話がないわけではありませんが、まだそこまで至ってないですね。そうこうしてるうちに赤坂に2~3個サウナができました。でもサウナが増えるのは良いことで、僕は赤坂を生粋のサウナタウンである上野のようにしたいんですよ。
上野には「北欧」というタナカカツキ先生原作の「サ道」の舞台にもなった有名なサウナがあって、そこの店主を中心に上野のサウナを巡るスタンプラリーのようなイベントを開催したら、土日にも人が集まるほど盛り上がったそうです。
元々この企画は土日の赤坂に人を呼び戻すことも目的としていたので、TBSを起点に赤坂でも同じような取り組みができたら街のさらなる活性化が期待できると思います。
今後はサウナで地方活性化、被災地支援、そして赤坂にエンタメ性のあるサウナ施設開設を目指す
改めてサウナプロジェクトを振り返り、どう感じていますか?
渡辺 サウナプロジェクトをやると言ったら「おもしろそう」って喜んで協力してくれる人がたくさんいるんですよ。ビジネスチャレンジも最初に企画書を出したのは僕1人ですが、一次審査が通って二次審査になるときに6人に増えましたし、こんなにもサウナで輪が広がるんだと感動的ですらありました。ここまでこれたのは皆さんが協力してくれたおかげです。いろいろな部署の人と知り合えたのもよかったですね。
テレビ局がサウナプロジェクトをやるのはすごく珍しいですよね。周りからはどんな反応がありましたか?
渡辺 当時は「なんでテレビ局がサウナやるの?」と言われていましたし、今でも言われることはあります(笑)。でも最近はTBSの採用面接で「赤坂サウナ見てます。ぜひ入りたいです」と言っている方がいたと聞いて、徐々に認知度が広まったと感じました
それに、いろいろな企業がサウナ部を作り始めていて、「JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE」というサウナを通じた日本ビジネスシーンの活性化に貢献する企業連合もあるんですよ。
サウナプロジェクトの今後の展望を教えてください。
渡辺 まずは「赤坂サウナ祭り」を無事成功させたいと思います。サウナは若者の間でもかなり流行っているので、サウナ好きであれば誰でも来てほしいですね。
今回使うバスやトラックはモバイルサウナと言って、どこでも移動できるので、JNNと組んで全国を転々としながら地方活性化に繋げたいですし、災害が起きたら被災地にサウナを持って支援に行きたいです。
そんなことをやりながら、最終的には赤坂にエンタメも含めたサウナ施設を作り、株式会社赤坂サウナの社長になるのが夢ですね(笑)。
最後にTBSを志望する若者にアドバイスをお願いします。
渡辺 TBSはただのメディア企業ではなく、いろいろなことをやりながら考えていく企業なので、マルチタスクに対応できる人材でないとなかなか生き残れないですし、昔気質のテレビ局ではなくなっているところがおもしろさでもあると思います。
社長が「1番偉いのはチャレンジしてる人で2番目に偉いのはチャレンジを支える人だ」とよく言っていますが、僕はこの2番目の存在がすごく大きいと今回のプロジェクトを通して感じました。誰かが何かをやりたいと言ったときに、「それおもしろそう」と言える土壌がかなり出来上がってきているので、TBSはすごくいい会社だと思います。サウナプロジェクトも、僕の本業には本当に何も関係がないのに何とか事業にできないかとやらせてもらっていますしね(笑)。だから、若い人にはいろいろなことにチャレンジできる会社だと思って入ってきてほしいです。
■赤坂サウナ祭り
https://www.tbs.co.jp/sacas/
予約はコチラから
https://www.tablecheck.com/ja/shops/akasaka-sauna-festival/reserve
■赤坂サウナ(TBSサウナ) 公式SNS
https://twitter.com/akasakasauna/
https://www.instagram.com/akasakasauna/
https://www.youtube.com/@user-jd7vl7mh7t/featured
渡辺泰生
1997年入社。ラジオ5年、情報制作で朝番組5年、報道局6年半を経て、情報制作局に戻る。ラジオでは「辻よしなりのプロレスの勝ち!」朝番組は「みのもんたの朝ズバッ」、報道では「総力報道THE NEWS」情報に戻ってからは「ニュースキャスター」などを歴任。現在は「ひるおび」を担当。