- Announcers
育休は自分と向き合える有意義な時間
大切にしている言葉
「生きた言葉を見つけてください」。
先輩アナウンサーの長峰由紀さんからもらった手紙に記された、国山ハセンさんがいまも大切にしている言葉です。
国山 アナウンサーは原稿を読むことがメインなので、自分の意見を述べることは多くありません。そんな中で、この言葉は軽すぎないか、難しくないかといった表現について話し合い、ただ読むのではなく、想いをのせて生きた言葉を伝えるようにしています。
「news23」のキャスターを務める中で、“原稿を読むことの責任感” への考えも深まったと言います。
国山 現場取材に赴く機会が増え、ニュースでは報じられない側面を数多く目の当たりにしました。物事は決して単純ではないからこそ、自分の目で見ていないことを伝える際には可能な限り中立であろうと心がけています。一方、4月にはロシアによるウクライナ侵攻で母国を追われた子どもたちを取材し、子どもの未来について、平和について考えたことを自分の言葉で伝えることができました。
帰国後の5月からは、3週間の育休を取得しました。
国山 育児を学び、家族と過ごす時間が増えたことはもちろん、自分の人生やキャリアと向き合うことができた有意義な時間でした。妻の1日の生活サイクルを知れたことも、相手を思いやる気持ちにつながっています。男性の育休は社会的にも注目されていますが、ニュースにならないくらい当たり前になればいいですし、そのためにも積極的に取得していくことが必要だと思います。会社としても男性の育休取得に対してポジティブな雰囲気がありますし、できればもう一度取りたいくらいです(笑)
2018年には念願だったサッカーW 杯の取材を経験するなど、国山さんは「強く願い続ければ夢は叶う」と言います。
国山 報道やエンタテインメント、スポーツなど、さまざまなことに関われる上に、配信やデジタルコンテンツの開拓を進めるなど、TBSはメディアとして変わろうとしています。強い想いがあればやりたいことが実現できる、そんな環境があると思います。
Profile / 2013 年入社。2017年から「Nスタ」のサブキャスター、 2019年から「グッとラック!」の司会などを担当。2021年からは「news23」のキャスターに就任。ロシアによるウクライナ侵攻ではルーマニアやモルドバ共和国に赴くなど、 現場取材を信条としている。
本インタビューはTBS×SDGsのすべてが詰まった冊子「地球を笑顔にするSDGs ACTION BOOK 2022」に収録されています。