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若者たちの姿勢を見習い、楽しさや笑いのオブラートに包んでSDGsを発信していきたい

唯一の救いが “ 隠れて観たテレビ ”

「炎の体育会 TV」の総合演出を務める河本恭平さんがテレビの世界を志したのは高校生の頃。学生寮で勉強漬けの毎日 を送る中、唯一の救いだったのが “隠れて観たテレビ”でした。

河本 特にドキュメントバラエティ番組が大好きで、笑いのオブラートに真っ直ぐなメッセージを込めた番組に感動し、いつの日か 自分が作った番組で人の心を動かしたいと思うようになりまし た。いまも番組を作る際は『この番組で伝えたいことは何か?』 を真剣に考え、メッセージを込めることを意識しています。

直球のメッセージは必ず届く

そう語る河本さんの性格も「いつか人に騙されるぞって周りによく言われる(笑)」ほど真っ直ぐで純真。そうした人柄が番組づくりに反映されています。

河本 物事を斜めに見られない性格もありますが、直球でメッセージを投げれば必ず届くと信じている自分もいるんです。以前、総合演出を担当した『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろか SP』は、視聴者の夢を叶えることを通して誰かの人生に影響を与えられる。本当にやりがいのある仕事だと思います。

番組に出演してくれた高校生と数年後、テレビ局で再会して、『自分も誰かの人生に影響を与えたくてAD をしています!』と声をかけられたときは泣きそうになりました(笑)」  

若い人のほうがずっとSDGsに積極的

第 2 弾 WEEK の特番「地球を笑顔にするTV」の制作にあたっては自ら演出に立候補。「つくる責任 つかう責任」やジェンダー平等をテーマに番組を制作しました。

河本 表面的なメッセージになっていないか、目先の面白さに偏っていないか、すごく意識しました。そうした中で、SDGsはひと言では表せないし、すべての問題が円環状につながっているからこそ、時間をかけて発信していこうと頭を切り換えました。今後は人や国の不平等など、メディアでは扱いづらいテーマを積極的に取り上げていきたいと思っています。

番組づくりを通してあることに気づいたと言います。

河本 若い人のほうがずっとSDGsに積極的です。例えば、レジ袋が廃止されたタイの若者の間では、エコバッグを忘れたときに 何に入れるかという大喜利をSNSに投稿して楽しんでいるそうです。そんなふうに、楽しさのオブラートに包んでSDGsを伝えていけたらと思っています。

 

Profile / Kyohei Kawamoto 2004 年入社。「さんまのスーパーからくり TV」 「この歌詞が刺さった!グッとフレーズ」などの 制作に携わり、現在は毎週土曜日放送の「炎の 体育会 TV」の総合演出。第 3 弾 WEEK でも特番の企画・演出を務める。

 

本インタビューはTBS×SDGsのすべてが詰まった冊子「地球を笑顔にするSDGs ACTION BOOK」に収録されています。

 

 

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