- AKASAKA REPORT
宮内庁御用達「陶香堂」社長、吉岡聰一郎さん 商店街振興組合理事長としてこれからの赤坂を担う

「赤坂一ツ木通り商店街振興組合」理事長も兼任
宮内庁御用達の和食器専門店として知られる「陶香堂」、3代目代表取締役の吉岡聰一郎さん。現在は「赤坂一ツ木通り商店街振興組合」の理事長も兼務し、これからの赤坂を担う一人として積極的にまちづくりに取り組んでいます。

創業から約90年、3代にわたり切り盛りする
「陶香堂」は、1936(昭和11)年に港区青山で創業し、1948(昭和23)年の移転以降は赤坂の地で根を張り続けています。聰一郎さんの祖父、初代店主だった澄雄氏の「誠心誠意良いものを」という考え方を大切にし、今もなお日本全国にある窯元から選りすぐりのうつわだけを提供します。
扱う和食器は、お皿、小鉢、湯呑、マグカップ、箸置きなど。伝統的な絵柄や色合いを施したものからモダンなデザインまで、種類や彩り豊富な和食器が店内に並びます。宮内庁から依頼があった場合は、各産地の職人と相談しながらうつわをつくって納めます。そうして宮内庁御用達の和食器専門店と知られるようになりました。
聰一郎さんは2010(平成22)年に「陶香堂」に入社。以降は、弟の速人さん(現・専務取締役)と二人で経営しています。ホームページのリニューアルやオンラインストアの開設などから始めていったそうです。そして聰一郎さんは、2019(令和元)年に代表取締役に就任し、現在に至ります。

理事長就任後は街の盛り上げに一役買う
赤坂で生まれ育った聰一郎さんは、「赤坂一ツ木通り商店街振興組合」の理事長に2022年秋頃に就任しました。赤坂一ツ木通り商店街は明治20年代に発足し、港区でもっとも古くから存在する商店街とされています。

当時は物販店など日用品を扱う店舗が並ぶ、どこにでもあるような商店街だったそうですが、その姿はバブル(1980年代後半~1990年代)以降に大きく変貌します。商店がビルに次々と建て替えられ、賃貸業にシフトした店舗が増えて現在の姿に変わっていきます。
当時と比べカジュアルな飲食店が増えた現在の赤坂。聰一郎さんは街の維持や発展のための行事やイベント開催などに携わります。さらに、赤坂がさらに発展することを目指して事業を行っている「茜共創プロジェクト」にも参加し、さまざまな企画を立ち上げています。

赤坂を担う“次の世代”がいない課題に直面
聰一郎さんは「赤坂はおもてなしの街で飲食店が街をつくっていると言っても過言ではありません。個人オーナーの飲食店が多く、皆仲が良く横のつながりが太いんです。赤坂と聞くと一見敷居が高いイメージを持つかもしれませんが、中身は下町そのもの。しかし、経営や料理などその道に長けている人が多くいる反面、そういった赤坂に根を張る人たちをまとめて街の維持・発展を考える、次の世代の人たちが少ないのも事実です。そういった課題を抱えつつ、新しい赤坂を創り上げていきたいと考えています」と語ってくれました。

これからの赤坂を担う一人、吉岡聰一郎さん。赤坂の街に興味がある人は、ぜひ「陶香堂」へ会いに行ってみてはいかがでしょうか。
店舗情報
「陶香堂」
住所:港区赤坂3-21-12
営業時間:11:00~19:00(土曜日は17:00まで)
定休日:日曜、祝日
ホームページ
https://tokodo.co.jp
>関連情報
赤坂では現在Tokyo Creative Salon 2025 Akasaka を開催中!
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https://www.tbs.co.jp/tcs-akasaka/