- AKASAKA REPORT
赤坂の飲食店同士のつながりを広げたい 「赤坂まるしげ」店主、小久保茂紀さん

赤坂2丁目の居酒屋「赤坂まるしげ」店主、小久保茂紀さん。2000(平成12)年の開業以来、魚料理を中心とした幅広い料理と日本酒、焼酎などを提供し、26年間にわたり赤坂で店を営んできました。
現在は店を切り盛りする一方、飲食店を巡るはしご酒イベント「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」の運営など、街の活動にも積極的に参加しています。
27歳で独立し、赤坂に店を開く
小久保さんは、1972(昭和47)年、埼玉県蓮田市生まれ。中学生のころから料理に興味があり、高校1年生から大宮の居酒屋でアルバイトを始めました。高校生のころには、将来は自分の店を持ちたいと考えていたそうです。
調理学校を卒業後、神田の料理店で約4年間働き、渋谷の懐石料理店や西荻窪の居酒屋などでも経験を積みました。
都内で物件を探す中、知人を通じて赤坂の現在の場所と出合います。それまで赤坂には縁がありませんでしたが、2000(平成12)年、27歳で独立し、同店をオープンしました。

赤坂の人が集う大衆居酒屋
開業時に目指したのは、昭和の大衆居酒屋を少し進化させたような店。当時の赤坂には専門店や比較的価格の高い飲食店が多く、誰もが気軽に料理や酒を楽しめる場所をつくりたいと考えていました。
約70席を備える店には、赤坂で働く人や地域に住む人が多く訪れます。ここ数年はYouTubeなどをきっかけに遠方から足を運ぶ人も増え、客層にも変化が生まれています。
刺し身や「ほっぺ丸焼き」を看板に
開店当初から中心に据えてきたのが魚料理です。当初は神奈川・葉山の漁師から直接仕入れた魚を売りにしていましたが、来店客が増えるにつれて仕入れ先を全国各地に広げてきました。
長年の人気メニューは「お刺身の盛り合わせ」や、豚のほほ肉を使った「ほっぺ丸焼き」。約15年前から茨城県産の希少な豚「梅山豚(メイシャントン)」も仕入れるようになり、肉料理の幅も広げてきました。
ドリンクは日本酒や焼酎を幅広く用意。開店当初から日本酒は約40種類、焼酎は約20種類をそろえ、その後は特に焼酎の種類を増やしてきました。

街のイベントを通じて人とのつながりを広げる
開店当初、小久保さんは同世代の飲食店オーナーが少なく、地域になじむまで苦労したそうです。開業から3年ほどたつと、同世代の経営者が増え、仕事帰りに一緒に飲むなど、少しずつ仲間ができていきました。
開業から7、8年ほどたったころ、行きつけのバーのオーナーに誘われ、赤坂氷川神社の祭りに参加。神輿の担ぎ手を手伝う中で、町会の人たちや飲食店以外の住民とも交流が生まれました。
東日本大震災後には、街のにぎわいを取り戻すため、ホッピービバレッジからの呼びかけを受け、飲食店を巡るイベント「赤坂食べないと飲まナイト」に協力。当初は赤坂2丁目を中心に20店舗弱で始まり、その後、参加エリアが拡大しました。
現在は「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」として、赤坂7丁目周辺まで参加店が広がり、飲食店を中心に運営しています。イベントを通じて店を知ってもらうだけでなく、飲食店同士の横のつながりをつくることも大切にしています。

赤坂は「都心の村」のような街
「赤坂は、東京の真ん中にありながら、『都心の村』のような街です。伝統や格式がある一方、新しい文化や外から来た人たちを受け入れるところもあります。地方から出てきて店を始めた人も多く、飲食店同士が支え合うつながりが生まれています。
私自身、27歳で独立した時は仲間が少なく、苦労しました。今は赤坂の飲食店で働いていた人が、この街で独立するケースも増えています。そうした若い人たちを支え、赤坂で店を開きたいと思う人をもっと増やしていきたいです。
再開発で街の景色は変わっていきますが、赤坂は昔から飲食店が支えてきた街です。私たちも街のことを自分事として考え、これからの赤坂を支えていきたいですね」
と小久保さんは語ってくれました。

赤坂で26年間大衆居酒屋を営み、飲食店同士のつながりを広げる小久保さん。その店づくりや赤坂への思いが気になった人は、料理と酒を楽しみに、ぜひ「赤坂まるしげ」に足を運んでみてください!
<店舗情報>
「赤坂まるしげ」
住所:港区赤坂2-14-8 山口建設ビル2階
電話番号:03-3224-1810
営業時間:月曜~木曜=17:00~翌2:00、金曜・祝前日=17:00~翌4:00
定休日:土曜・日曜・祝日
公式ホームページ:https://g281900.gorp.jp

