- AKASAKA REPORT
赤坂に「鳳」ののれんを残したい「赤坂焼鳥 鳳」店主、大沼正明さん

赤坂3丁目の焼き鳥店「赤坂焼鳥 鳳」店主、大沼正明さん。2013(平成25)年の開業以来、炭火で焼き上げる焼き鳥と日本酒を提供し、同店を赤坂で知られる存在に育ててきました。
現在は本店と「はなれ」の2店舗を営み、店を切り盛りする一方、町会や商店街の活動にも積極的に参加しています。
約10年にわたり腕を磨き、独立
大沼さんは、1978(昭和53)年、横浜市生まれ。実家は、川崎市内で80年以上続くうなぎ店です。幼い頃は、週に一度の家族での外食を楽しみにしていたそうです。すしやフレンチ、ステーキ、天ぷらなどを食べに出かけ、そのときに感じた特別感が、後の店づくりにつながっていきます。
一方、高校と大学を中退するなど、学生時代は決して順風満帆ではありませんでした。いくつかの仕事を経て、20代前半に飲食の世界へ入りました。最初に働いたのは、六本木の焼き鳥店でした。
横浜や赤坂の焼き鳥店にも勤務し、腕を磨くこと約10年。そして、2013(平成25)年4月に独立し、同店をオープンしました。

部位に合わせて鶏を使い分ける
開業時に目指したのは、子どもの頃に感じた外食ならではの特別感を楽しめる店。開業後は、来店客の年代や利用目的、焼き鳥店を取り巻く環境の変化に合わせ、料理の内容や価格帯などをその都度見直してきました。店の持ち味を残しながら少しずつ変化を重ね、現在の「鳳」を形づくっています。
串焼きには、岩手県産のホロホロ鳥や宮崎県産の黒岩土鶏などを使い、ボンジリには名古屋コーチンを使用。それぞれの肉を炭で焼き上げます。
鶏の首肉「せせり」を看板に
提供するメニューは、串焼き7本、前菜4種、自家製厚揚げなどで構成する「鳳コース」、希少部位や限定串などを盛り込む「厳選おまかせコース」、予約制の「超濃厚水炊き+焼鳥コース」など。
鶏の首肉に当たる看板メニューの「せせり」をはじめ、「ソリレス」「つなぎ」「ちょうちん」などの数量限定串、「鶏レバーのブリュレ」「自家製肉味噌と野菜スティック」「濃厚鶏だしラーメン」などの一品料理もそろえます。
ドリンクは、大沼さん自身が好きな日本酒を中心に、「田光」「七本鎗」「伯楽星」「楽器正宗」など、全国の銘柄を常時20種類以上そろえています。

街のイベントにも積極的に参加
オープン当初、大沼さんは周囲の飲食店を全て競争相手だと考えていたそうです。しかし、営業を始めて1年ほどたち、赤坂には店同士が支え合う横のつながりがあることを知りました。
取引先の紹介で地域の集まり「赤坂ひよこクラブ」に加わったのを機に、街の活動にも参加。赤坂氷川神社の境内などで催しを手伝い、後の「赤坂おもてなしビアガーデン」につながる取り組みにも初期から関わりました。
現在は、本店が赤坂田町三四五丁目町会、2018(平成30)年に開いた2号店「赤坂焼鳥 鳳 はなれ」が赤坂新二町会に所属。「赤坂みすじ通り会」と「赤坂一ツ木通り商店街振興組合」にも加盟し、「赤坂氷川祭」や「赤坂秋まつり」などに参加しています。自身も赤坂に住み、店と暮らしの両面から街との関わりを深めています。

赤坂は「村」のような横のつながりがある
「赤坂は、東京の真ん中にありながら、少し村のような横のつながりがある街です。赤坂の外から来た自分を受け入れ、皆さんによくしてもらったので、自分にできることで恩返しをしていきたいです。
赤坂には、長くのれんを守り続けている店がいくつもあり、自分もそうありたいと思っています。この街に『鳳』ののれんを残すことを、一番の目標にしています」
と大沼さんは語ってくれました。

赤坂で2店舗を営み、街にも向き合う大沼さん。その店づくりや赤坂への思いが気になった人は、焼き鳥と日本酒を楽しみに、ぜひ会いに行ってみてください!
<店舗情報>
「赤坂焼鳥 鳳」
住所:港区赤坂3-12-18 赤坂館第8荒井ビル地下1階
電話番号:03-5575-3008
営業時間:16時~翌4時(土曜は16時~22時)
定休日:日曜・祝日

