- AKASAKA REPORT
赤坂に20年超!丁寧なおもてなしで街に貢献 日本料理店「赤坂 渡なべ」店主、渡邊雄二郎さん

人一倍強い、街への愛着と貢献意識
日本料理店「赤坂 渡なべ」を赤坂二丁目で経営する渡邊雄二郎さん。20年以上赤坂に関わり、街への愛着と貢献意識が強く、店のおもてなしで街の盛り上げに一役買っている人物です。
「赤坂 渡なべ」は2018(平成30)年にオープン。季節の走り・旬・名残を織り込む懐石を、前菜から吸い物、造り、焼き物、食事、甘味まで滞りなくつなぎます。苦手食材の把握から配膳のタイミングまで気を配り、味はもちろん、盛りつけや接客にも磨きをかけ、結びには訪れた客の心にまで温かさを届けます。

「津やま」で8年間、腕を磨く
渡邊さんは新潟・旧荒川町(現・村上市)出身。明治期に魚屋として始まった家業は、大正から昭和にかけて冠婚葬祭・仕出し屋へと広がりました。海を間近で感じる小さな田舎町で育った渡邊さんは、実家を継ぐための修業を理由に、高校卒業の翌日に上京。地元の同級生の伝手(つて)で赤坂の日本料理店「津やま」で働くことになりました。

「津やま」で約8年、銀座で約4~5年経験を積んだ渡邊さん。こうした店で、滞りなく進めるための所作やおもてなしの心に磨きをかけました。その後、地元に戻る選択肢もありましたが、独立を選びます。上京当初から「赤坂氷川祭」に参加し、住む場所も長らく赤坂。自ずと街の魅力に惹かれていき、赤坂に腰を据える決意をしました。
行動圏もほぼ赤坂。氏子青年部として担い手も務め、街の行事に根を張り、日常に寄り添ってきました。赤坂の街について渡邊さんは「インフラが整っていて清潔感であふれ、日々過ごしていて気持ちが良いです。街や街に関わる人たちがとても上品。近隣で働く人と住む人が交じり、落ち着いた時間が流れるのがこの街の魅力です」と語ります。

懐石コースは2本立て。段取りに重きを置く
「赤坂 渡なべ」は、カウンター8席+個室2室という親密さのある規模。料理は2万5,000円と3万5,000円の2本のコースを用意。どちらも12~13品前後で、上位コースは食材の格をさらに引き上げ、肉料理も付きます。
味づくりと同じくらい重んじているのが段取りです。事前のアレルギー確認、手土産の手配、会計方法のすり合わせ、退店後のタクシー手配まで、接待の流れを途切れさせぬよう、常に先回りの気配りを徹底します。
夜は接待や晴れの日でにぎわいます。日曜はランチから営業し、ファミリーやカップルが多く訪れ、また違った顔を見せます。

赤坂に縁を感じ、おもてなしで街に貢献したい
渡邊さんは、「20年以上にもわたり、祭りなどの地元行事や飲食店のつながりを通じて、赤坂で育ててもらった実感があります。もし、いつかもう一軒店を出すとしたら、おいしいご飯と酒が気軽に楽しめる居酒屋がいいなと考えることもありますが、場所はやはり赤坂です。赤坂には縁を感じていて、料理やおもてなしでこれからも貢献し続けたいです」と話してくれました。

店舗情報
「赤坂 渡なべ」
住所:港区赤坂2-17-59 エスポワール赤坂2F
電話番号: 03-6426-5872
営業時間:18:00~22:30。日曜は12:00~14:30も営業。
定休日:月曜日
公式ホームページ:http://www.akasaka-watanabe.net

