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TBS『Eye Love You』『西園寺さん』『あのクズ』2024年話題になった火曜ドラマ制作秘話

TBSは、2025年1月期の火曜ドラマ枠(毎週火曜よる10時)にて『まどか26歳、研修医やってます!』を放送中です。放送にあわせ、2024年に放送された火曜ドラマの制作秘話をピックアップ。各ドラマのプロデューサーたちに、制作の裏側について話を聞きました。
韓国人キャストの出演も話題になった『Eye Love You』

2024年1月期の火曜ドラマ『Eye Love You』のプロデューサーの一人である、TBSテレビの車賢智(チャ・ヒョンジ)さんは韓国出身。もともと韓国で番組制作に携わっていたそうですが、本作にはどんなこだわりが?
車 火曜ドラマは女性の視聴者がメインターゲットでもあるので、視聴者がこのドラマを見て元気になり、見るのが楽しみになるドラマを目指しました。私の周りにも韓国人男性との恋愛に興味がある日本人女性が少なくないので、このドラマを通じて彼女たちの期待に応えることができたら嬉しいなと。積極的にアプローチする韓国人男性ならではの恋愛ネタもたくさん入れました。ぜひ見てキュンとしてほしいです。
主演の二階堂ふみさんも「台本を読んでいたら照れてしまって、ソファーにダイブしてしまった」と仰っていて、それを聞いたときは嬉しかったです。
ちなみに実は私、ラブストーリーは今回が初挑戦。韓国ではスリラー映画や刑事ドラマばかり手掛けていたので、血を見なくていいのがまたいいことですね(笑)。
ヒロインの相手役として、チェ・ジョンヒョプさんをキャスティングした決め手は?
車 「日本語が話せる俳優」の中から探すとほぼ限られてしまうので…続きはこちら
リアルな育児エピソードを盛り込んだ『西園寺さんは家事をしない』

2024年7月期の火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』のプロデューサーを務めた、TBSスパークルの岩崎愛奈さんと丸山いづみさん。台本作りはいかがでしたか?
岩崎 原作のひうらさとる先生が描く魅力的なキャラクターを生身の人間が演じるときに、どうしたらその魅力を維持しつつ、さらに良さを引き出せるかを考えて、セリフの言い回しやテンポ感など、かなり話し合って作っていきました。漫画だからできることと、ドラマだからできることがあると思うので、その変換は難しくもあり、面白い作業でした。ひうら先生と作品のファンの方の期待に応えたいですし、ドラマから新規のファンの方を獲得し、漫画のファンも増えるといういいサイクルができるように意識しました。
丸山 脚本家の先生方も小さいお子さんを育てていらっしゃるので、みんなのリアルな育児のエピソードが盛り込まれています。子育て世代の方からも共感を得られるのではないかなと思います。
岩崎 スタッフにも子育てや介護をしながら働いている人もいますし、私も出産を経験し、育児をしながら働いています。シングルファーザーである楠見に共感することも多く、その大変さもしっかり描くように意識しました。
キャスティングにはどんな意図がありましたか?
岩崎 西園寺さんはこれまでの火曜ドラマ枠の主人公には珍しく…続きはこちら
若手脚本家との意見交換で生まれた『あのクズを殴ってやりたいんだ』

2024年10月期の火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』はTBSテレビの戸村光来さんが発案したオリジナルドラマです。企画の成り立ちを教えてください。
戸村 発端は、ドラマ部内でクローズドで作られた「ライターズルーム」です。ドラマ部員約30人がそれぞれ企画を提案した中から数を絞ったあと、数名の若手脚本家が合流し、全員で一緒にブラッシュアップしていきました。脚本家さんとの意見交換がなければ生まれなかった企画だと思います。
僕がこの企画を出したのは、2023年の3月頃。企画が着地したのは、ちょうどドラマ『VIVANT』(2023年)の撮影でモンゴルにいたときです。福澤克雄監督から企画が通ったと教えていただきました。
現場の様子はいかがでしたか?
戸村 主人公・ほこ美を演じる奈緒さんは、いつも笑顔で周りの人たちを楽しませてくださって、とても助かりました。撮影が長時間に及んでしまっても、常に元気でムードメーカーとしていてくださって、本当に素晴らしい方です。
葛谷役の玉森裕太さんもスタッフ・キャストいろんな方とたくさん言葉を交わしコミュニケーションを取られていて、現場の雰囲気はとても良かったです。