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当たり前を疑い、“こうあるべき”から解放される変化を世の中に与えたい

当たり前が通用しない世界

アナウンサーを経て記者として活躍する久保田智子さん。 大学在学中に経験したアメリカ留学が今の仕事に大きな影響 を与えていると振り返ります。

久保田 色々な人種の人たちと出会い、みんながしっかりと意見を持っている。広島の山の中で育った私には毎日が刺激的でした。多様性を肌で感じて、『もっと自由でいいんだ!』と奮い立ちましたね。一方、日本とは比べものにならない貧富の差も目の当たりにして、当たり前が通用しない世界があることを知れたことも大きかったです。

自身が大切にしているテーマを伝える

大学卒業後、報道志望で入社。2013 年からはアナウンサー と記者を兼務することになります。

久保田 ちょうど新しいことに挑戦したいと考えていたとき、兼務のお話をいただきました。成長するチャンスを与えてくれる環境にも、先導してくれる上司がいる人間関係にも恵まれています。

現在は報道番組で取り上げるニュースの選定やデジタル配信などを担当。そうした日々の業務に加え、自身が大切にしているテーマを伝える番組制作にも力を注いでいます。

久保田 戦争体験者の記憶を次世代につなげたいという想いに駆られ、オーラル・ヒストリーを活かして被爆者への取材を続けています。もうひとつの大切なテーマは社会的養護。私自身、 特別養子縁組を体験したこともあり、メディアを通じて発信することで当たり前を疑い、“ こうあるべき ” から解放される変化を世の中に与えられればと思っています。

もっと自由で、もっと柔軟でいい

メディアの力を信じ、平和や偏見を取り巻く意識の変化を 発信する活動そのものが SDGs につながっています。

久保田 自分が好きなことと SDGs を掛け合わせるとアクションに結びつきやすいと思います。ゲーム好きの才能を活かして平和 を訴えるアプリを共同開発したメアリー・ポピオさんの活動はとても示唆的ですね。大学は 4 年で卒業、卒業後は就職 しなきゃいけないという当たり前を疑い、好きなことと真剣に向き合ってみてください。人生はやり直しがきくし、もっと自由で、もっと柔軟でいいんです。

Profile / Tomoko Kubota 2000 年入社。2013 年よりアナウンサー兼記者と な り、NY支社 へ 赴 任。2017 年 に 退 職 後、2020 年にジョブリターン制度を利用して復職。「戦後 76 年プロジェクト つなぐ、つながる」では SNS キャ ンペーンを担当した。

 

本インタビューはTBS×SDGsのすべてが詰まった冊子「地球を笑顔にするSDGs ACTION BOOK」に収録されています。

 

 

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